R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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717:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/08/10(土) 17:40:42.59 ID:hRteiRmK0
新展開序章

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ダンジョンタワー内のとある場所。

闇に閉ざされた空間の中に複数の気配が集っていた。

「―やぁ。どうやら集まったようですね、同士諸君」

ぼぅっ…

一本の燭台に火がともり、周囲の空間を照らし出す。

「本日はこのバロン・ミシェルめの呼びかけに集まっていただき誠にありがとうございます」

橙色の光の中に浮かび上がるのは貴族風のフォーマルな衣装に身を包んだ気障な青年の姿。

「―くっだらない。貴族気取りのレッサーヴァンパイア風情がなにカッコつけてんのよ」

別の方向から毒のあるセリフを吐きながら現れたのは赤い髪の美少女。

紅いマントに身をすっぽりと覆い、目元を覆う半透明のバイザーが印象的だ。

「あらべリオさんたら。そのセリフ、新参ヴァンパイアの貴方ごときがよく言えたものね」

育ちの良さを感じさせる気品ある佇まいの女性が皮肉を口にする。

「没落王家のお姫さまが言えることでもないんじゃなぁい? きゅふふっ」

小馬鹿にしたセリフを口にするのは露出度の高いゴスロリ服を着た黒髪黒目の幼女だ。

「おやおや、アルナ様もオニキスお嬢さんも抑えて抑えて」

見えない火花を散らす三人の女性を無精ひげを生やしたがっしりした体格の紳士が窘める。

「おほん、ミシェルくんもあまり勿体付けた挨拶はしないでくれたまえよ。キミの語りは気分が乗ると止まらないんだから」

「―ふん。わかってますよ、セウェルスさん」

無精ひげの男―セウェルスに小馬鹿にされたと感じたのか、ミシェルは少し真顔になって答えた。

「早速本題に入りましょう。 このダンジョンタワー…第三階層に出現したあの神殿について」

『神殿』。

その言葉を聞いた4人の間に緊張が走る。

「―なるほど、突き止めたのですね…バロン・ミシェル。三階に現れたアレがなんなのか…」

セウェルスの言葉にニヤリと笑みを返すバロン・ミシェル。

「ええ。私の見立てによれば…あれこそは我ら吸血鬼の聖地と謳われる、『鮮血蟲毒神殿』であることに間違いはありません!」

「鮮血蟲毒神殿…」



はるか大昔。

かつて圧倒的な力で世界を牛耳ったとされる吸血鬼の『真祖』と呼ばれる存在があった。

やがて支配することと自らの不死に飽きた彼は自分の肉体から吸血鬼としての力を分離させ、神殿の中心部に封じ込めた。

吸血鬼としての力を手放した彼は一瞬にして老衰による死を迎え、干からびて塵となったと伝えられている。



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