R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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864:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2020/05/12(火) 21:53:36.52 ID:2iTdo2mn0

塔の探索、11日目の朝。



手痛い敗北から一夜明け…

朝のミーティングは重苦しい空気を纏いながら進行していた。

「吸血鬼…ミルキィの魔法剣が通用しないほどの相手とはな。やはり一筋縄ではいかんということか」

いつも以上に低いトーンでツバキが言った。

「となると…私もそろそろ奥の手を出さざるを得ないのかもしれんな」

「ツバキ様、それは」

「ギンガ…吸血鬼とは、それほどまでの相手なのだ。昨日の遭遇で、私はそれを思い知らされた」

ツバキが拳を握りしめる。

ミルキィを目の前で連れ去られてしまった自分に腹を立てているかのように。

そんな主の姿を見て、ギンガは―

(ツバキ様が、覚悟を決めようとしておられる…)

(ならば拙者も、腹を括ろう。あの力…使いこなしてみせる)

いつもの冷静な表情を崩さないまま、ギンガもまた拳を静かに握りしめていた。



「くんくん…えーっと…こっちの薬を、これだけ配合して…」

机の上の様々な器具や薬の原材料を前に薬師クチナが何やら格闘していた。

「クチナおねーちゃん、なにやってるのー」

「なにやってるのー」

そんなクチナのもとに好奇心ゆえに近寄ってきたのはギンガの娘、つゆときりだ。

「あぁ、つゆちゃんきりちゃん、あまり近寄っちゃダメよ。吸い込んじゃうと危ないおくすりとかあるからね」

「あたらしいおくすりつくってるの?」

「そうよ。わるーい吸血鬼をやっつけるための秘密兵器をね」

(とはいうものの…吸血鬼の能力にどこまで対応できるのかは怪しいものだけど)

内心不安を抱えてはいるものの、クチナには戦いの全てを仲間に頼るわけにはいかない、という強い拘りがある。

(せめて私にできることは、精一杯やらなくちゃ…!)

皆の負担を減らすために。

少しでも、前に進むために。

クチナは黙々と作業を続けた。



「ミルキィが、まけちゃった」

宿の屋根の上で、アリスが高い天井を見上げながらつぶやいた。

「からだがきりになっちゃうてき。 わたしのナイフでも、きれないかも」

そう言いながら、アリスはポーチからあの『銀の鍵』を取り出した。

「…これ。 つかえないかな?」

鈍く怪しい光沢を放つソレを目の前にかざしながら、アリスは一人思案していた。


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