R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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906:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2020/05/18(月) 08:43:22.99 ID:HEuzzO+L0
「はぁぁぁぁぁ!!??? あの勘違いキザ野郎が死んだぁ!!?」

吸血鬼オニキスはバロン・ミシェル敗北の報を聞くと驚愕の声を漏らした。

「きゅふふははは! ダッッッッさ!! マジダッッッさ!!! イベントの言い出しっぺが真っ先に死ぬとかマジありえなくね!!??」

そのままけらけら笑いこけながら敗北者を嘲るオニキス。

「いやぁ、あたいが寝ているあいだにそんな面白いことになっていたとはねー。で、やったのはどいつ? べリオ? まさかセウェルスのおっちゃん?」

「そ、それが…」

オニキスの手下、ギルド『キューティクルおーちゃんず』の男が一瞬口ごもる。

「なんでも、侍の女が率いる人間のギルドに負けた、と…」

「…は?」

男の報告にオニキスは嘲笑を引きつらせて硬直した。



「セウェルス、確かですの? ミシェルが人間ごときに負けたという話は…」

吸血鬼アルナは信じられないと言った様子で吸血商人セウェルスに詰め寄っていた。

「残念ながら…情報を総合すると間違い無いようですよ。いやはや、正直僕も驚いている」

無精ひげをいじりながら眉をひそめて応えるセウェルス。

「全く…口先だけの男だとは思っていましたが、これほどまでとは呆れてものもいえませんわ。敵同士とはいえ同じ吸血鬼として恥ずかしいですわね」

大きくため息をついてかぶりをふるアルナ。

一方、セウェルスは。

(うーん、ミシェルくんは決して弱くはない…いや、実力からすれば吸血鬼の中でもかなりの実力の持ち主だと思ってたんだけどね。でもまぁ…敗因があるとしたら、性格…だろうなぁ、うん…)

割と的を得た推論を立てていた。

「けど、だとすればミシェルを倒した人間たちというのは何者ですの? 侍の女がどうとか…」

「おそらく『プリティーうさちゃんズ』でしょうな。侍の女が率いているというならまず間違いない。メンバーも女性ばかりのなかなか華やかなギルド…侮れませんな、色々と」

「…詳しいですのね、セウェルス。伴侶を見つけたいという気持ちはわからなくもないですけど、少し節操が無さすぎでしてよ?」

引きながらジト目で視線を送るアルナに、セウェルスはゴホゴホと咳払いするのだった。



「…フン。何が侍の女だ。何がプリティーうさちゃんズだ」

べリオは血で汚れた口元を拭うと、手にしていた男の首をポイと投げ捨てた。

「…まぁ、女だけの集団だっていうなら、ちょっとくらい手加減してあげてもいいかもしれないけど」

そういう彼女の周囲には夥しいほどの冒険者の亡骸が散乱していた。

原型をとどめていない哀れな亡骸は殆ど男性冒険者のもの。

女性の亡骸もあるにはあったが、男性のものと比べると損傷の大きさは遥かに少ない。

「いや、関係ないか…アタシの邪魔をする奴らには容赦しない。人間だろうが、吸血鬼だろうが、立ちはだかるヤツは踏みつぶすまでよ…っ!?」

その時、べリオの体がぐらりとふらついた。

「んん…んっ…♥ く、くそ…男の匂いを、嗅ぎすぎた…」

ぽたり、ぽたり。

分厚い紅いマントの下から、小さな水滴が滴り落ちる。

それはただの汗か、それとも…

「早く…一刻も早く、真祖の力を手に入れるんだ…そうしたら、こんなカラダ…すぐに作り直して…」

バイザーの下で額に玉のような汗を浮かべながら、べリオはふらふらと通路の向こうの闇の中に去っていった。



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