204:名無しNIPPER[saga]
2019/04/06(土) 01:22:50.39 ID:LOMkeJjp0
離陸して数分後。
気流が安定したため、シートベルトを外した。
解放された――は、座席に背中を預ける。
ビジネスクラスなだけあって、居心地は良い。
「空から眺めるのも、いい景色ですね」
「ほわぁ…」
下に広がる東京の夜景に、緑は感嘆の息を漏らす。
他のメイドたちも、その光景を目に焼き付けていた。
そして。
「今回のハワイ旅行ですが、重大発表があります!」
つばさの言葉を耳にしたメイドたちは、一斉につばさの方を見る。
何故だか、嫌な予感がした。
「ホテルに宿泊することになってるんですが、借りた部屋は四部屋。つまり…」
「二人一部屋、ということになるのです!」
ピクッと緑の身体が跳ねた。
ここまでいくと、つばさの考えていることが理解出来た。
「そこで!クジ引きでご主人…じゃなかった。――と相部屋になる人を決めたいと…って凛さん!?」
「私はこれ。…これだけは譲れない」
説明を終える前に、凛が動いた。
彼女がこれだけの意欲を見せるのは、初めてのことだ。
故に、皆が凛の意志を尊重した。
それが、つばさたちの後悔に変わることを、誰も想像していなかった。
「ブイ」
凛が引いたのは、☆印が書かれた紙切れ。
それを見て、つばさは崩れ落ちた。
「なぁ…!?なぁぁぁぁぁ…!??!」
「譲って!いっぱいご飯作るから、譲って凛さん!?」
「無理」
「り、凛さんは『やる時はやる』ことを忘れていたぁ…!」
「ふふっ…」
その時、凛は大人のような笑みを浮かべた。
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