75:名無しNIPPER[saga]
2019/03/22(金) 21:53:34.57 ID:nrxexVJT0
会話を終えた緑たちは自室に戻った。
――も、明日に備えて眠りにつこうと部屋に足を運ぶ。
布団に潜り、目を閉じる。
その数分後、ウトウトしてきた時。
不意に、ドアが開いた。
「…起きてる?――くん」
入ってきたのは、未亜だった。
こんな時間に何用か、と起き上がって未亜を見る。
すると、未亜は脇目も振らずに、――に抱き着いた。
突然の行動に、――は慌てる。
だが、未亜は涙ぐむ様子を見て、動きを止めた。
「…ごめん…。緑ちゃんと話をしてて…パパたちのこと、思い出しちゃってさ…」
その言葉を、何も言わずに――は聴き留める。
「…パパは…癌で…いなくなっ…てぇ…。ママ…も、部活から帰ったら…冷たくなっ…てて…」
「でも…!こうして…触れてる――くんの身体は…あったかくて…優しくて…」
「生きてる…って…一緒にいる…って…。実感出来…るから…」
痛みも苦しさも感じないが、力が強くなっていくのを感じる。
苦しくない筈なのに、胸が締め付けられるような感覚がする。
「――くんは…一緒にいてくれる…よね…?いきなりいなく…なったり…しないよね…?」
そんなことは絶対にしない、と――も胸付近にある未亜の頭に手を回す。
「うん…。うん…!約束だよ…!」
そのまま、未亜は――の胸元で静かに泣き続けた。
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