【安価】奴隷を買って好きにいじれ(2)
��
↓ ��
1- ��
覧 ��
板 ��
20
142:オパビー[saga]
2019/04/06(土) 00:28:30.71 ID:kwqLAtPM0
私「昨日、私とパトリシア姫が婚約を終えた後、龍棟でルイが力を暴走させていたんだ。龍棟内を熱波で満たし、私が行くまで、ずっと暴走し続けていたんだ」
初耳だったパトリシア姫が驚いたような顔をした。
ルイが顔をふせる。
私「前にも話した通り、まだ幼かった頃のルイは悲しくなるとすぐにファイアドラゴンの力を爆発させていた。この火傷も、その爆発した力に晒されて負った物だ。しかし、訓練を続ける内に、ルイはその力を制御する事が出来るようになった。ここ最近は一切力を暴走させていなかったんだ。それなのに昨日、ルイは暴走させてしまった。力を制御できなくなるほどの悲しみが、ルイの力を爆発させたんだ」
パトリシア姫「悲しみ…………」
私は一息ついてから、核心を話した。
私「その悲しみを作った原因は………私だった」
パトリシア姫「王子が………?」
私「……………あの日、ルイは覗いていたんだ。私とパトリシア姫が婚約するところを。それが、ルイを暴走させる要因だった」
私は頭を抱えた。
私「本人から聞いて、私は初めて知ったんだ。ルイは、私のことを『愛』していたんだ。『家族』ではなく、異性として。…………男女の関係として」
パトリシア姫が小さく息を飲む音が聞こえた。
今頃口元を押さえているだろう。
私「ルイは私がパトリシア姫と結婚をして、自分を愛さなくなってしまうと考えたんだ。それで、力が暴走してしまうほどに、悲しくなってしまったんだ…………」
圧倒的無力感が私を襲い、頬を涙が伝う。
どうして、今までルイの気持ちに気づいてやれなかったのか。
どうしてもっと気づけるように寄り添ってやらなかったのか。
私「私は昨日一晩考えたんだ。どうしたら、二人を幸せに出来るかって。パトリシア姫、婚約者である貴女を前にしてこんな事を言うのは適切では無いと思うが、私はルイを結婚相手として見るのも不可能では無いと思った」
ルイ「えっ……?」
ルイが不意を突かれたような顔をして私の横顔を見た。
私「流石に、気持ちを完全に向けるのはまだ難しい。でも、それでも、今まで育ててきた相手としても、私を好いていることにしても、ルイの気持ちはとても大事にしたいんだ」
私は顔を上げ、パトリシア姫を見た。
パトリシア姫は表情が無かった。
怒っても、泣いても、喜んでも、悲しんでもいなかった。
ただ、耳を立て、私の話を静かに聞いていた。
私「………最低だと思って貰って良い。私が、『パトリシア』を好きなのも私の本心だ。情けない男だと思うだろうが、今更二人のうちどちらかを手放すなんて………そんな覚悟は私には無いんだ」
優柔不断。
私を四文字で表すのならば、その言葉が一番だろう。
私は、息を吸った。
私「いっそ、二人を娶る事も考えた。それで私が2人を幸せに出来る自信は無いのに。元はと言えば結婚という物を理由を付けて避けたりしたり、決断を周囲の考えに流されるままで、自分では何も考えていなかった私が悪い。どうすれば…………いいんだ…………」
しばしの沈黙を破り、パトリシアが口を開いた。
パトリシア「どうすればいい、ですか」
パトリシアは私の言葉を繰り返し、私の目を見た。
その瞳の中に、私は怒りの灯火がメラメラと燃えているのを幻視した。
パトリシア「…………最低ですね」
955Res/506.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20