【安価】奴隷を買って好きにいじれ(2)
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143:オパビー[saga]
2019/04/06(土) 09:45:16.51 ID:kwqLAtPM0
 そうか。
 私は、最低か………
 パトリシアが机を叩き、立ち上がり、私を見下しながら言った。

パトリシア「意気地なし、腰抜け、弱虫、小心者!」

 人が変わったように、パトリシアはそう私に怒鳴った。
 単語一つ一つが私の胸に刺さる。

パトリシア「……………」

 パトリシアは息を切らしながら、再び席に着いた。
 そして、しばらくしてぽつりと呟いた。

パトリシア「…………………娶っちゃえばいいのに」

 私は耳を疑った。

私「………え?」

パトリシア「そんなに大事なら娶っちゃえばいいじゃないですか」

 さも当たり前のように、パトリシアはそう言った。
 変わらず流暢な言葉でパトリシアが続ける。

パトリシア「ルイ様。貴女はユタ王子の事が好きなんですよね」

 あっけにとられていたルイがこくこくと頷く。

パトリシア「だったら結婚してください。ユタ王子が貴女だけの物になる事は叶わないけど、それが一番幸せでしょう」

 つまり、2人とも妃として迎えろと?
 願ってもいない提案だが………

私「い、良いのか? そうするとパトリシアと接する時間が半分に………」

 パトリシアは手を私の手に重ねた。

パトリシア「良いんです。愛は半分にはなりません。むしろ養って増えるものです」

 パトリシアは微笑んだ顔を少し険しくして、ルイに向かった。

パトリシア「ルイ様」

ルイ「は、はいっ」

 緊張しきった子供のように、ルイが返事をした。
 パトリシアはルイの目をまっすぐに見て言った。

パトリシア「…………良いですね?」

 パトリシアと一緒に、私の妃になる。
 ルイが望んだように、ルイだけを愛するわけではない。
 それでも、良いのか、と。

ルイ「………ぅっ、ううっ」

 ボロボロと涙を溢れさせ、ルイがコクコクと頷いた。
 その涙は、願い通りにならなかった悲しみの涙というより、パトリシアに認められたという安堵の涙に見えた。


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