【けものフレンズR】ともえ「あなたは……誰……ですか?」
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2:だい1わ 「おうち」[saga]
2019/03/30(土) 15:17:01.50 ID:aRFEMj/w0
崩れた音と共に、目を覚ます。
そこは薄暗く、よく分からない所。
いや、知っているようで知らない場所と言った方が正しいだろうか。
少しだけ体が少し冷たいものの、しばらくすると手足が動くようになった。
「うわっ!」
どうやら何かにつまずいてしまったみたいだ。
「いててて……」
足元を見るとそれは石とは違う四角い何か。
そこに散らばる色とりどりの棒きれと紙の束。
何故だろうか。自然と手が伸びてしまう。
「沢山つながった紙と……木の棒……?」
よく見ると「SKETCHBOOK」と「色鉛筆」と書かれていた。
「スケッチブック……?」
不思議な事に、それらで何をどうすればいいのか分かっていた。
まずは色鉛筆を集める。幸い、全部折れていない様だ。
適当な場所に座り、スケッチブックを開く。真新しい白が目に入る。
色鉛筆の中の一つである黒色を取り、辺りを描く。俗にいう風景画。
「なんだか寂しい『絵』だなぁ」
絵と言う物は確か、明るくて楽しい、そんな気がしてならない。
立とうとすると、今度は足を滑らせてしまう。
「うーん……あれ?」
ふと自分が先ほど転んだ位置に大きな石とは違うものがあった。
どうやら、四角い何かは大切なものらしい。
「動物図鑑……?うわっ!重い!」
やがて気が付く。スケッチブック。色鉛筆。図鑑。
全て自分が必要なものだったことに。
「そうだ!かばん!」
出口と書かれたところにかかっていた『それ』を手に取ると、先ほどの3つを詰め、肩にかける。
ずしんと来る重さは少し痛いが、心地いい。
ドアを開けるとそこには――


広大な自然が広がっていた。


思わず立ち尽くしてしまう。
眼下に広がるその光景は。
先ほどの所よりも寂しくはなくて。

楽しい。
面白い。
嬉しい。
素敵。
凄い。

様々な感情が沸き起こる。
何とも言えない気持ち。
それを味わっていると誰かが自分に声をかけてきた。


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