16:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:38:15.84 ID:OYsjgrQ40
「智代子」
私を見つけてくれた声がする。
「プロデューサーさん」
「チョコアイドル、頑張ろうな」
あぁそうだ。
私が普通だから、と一生懸命考えた私だけの個性。
智代子だから、チョコ。チョコアイドル。
プロデューサーさんに提案した時はちょっと困惑していた表情をしていたけど、今見るとその時とは打って変わって優しく微笑んでいる。
「あの時はさ、全然智代子がそんな風に個性がないとか普通だとか、それに苦しんでただなんて思ってなかったんだよ」
プロデューサーさんは私の頭に手を置いた。そして、じんわりと、私は、堪えていたものを、溢れ出して、しまう。
「泣くな」
「……はい」
「あーーーー!! プロデューサーさんがちょこ先輩を泣かせてますっ!」
「待て果穂。これは違う」
「あーあ、これは社長やはづきに報告してやらねーとな」
「プロデューサーさま。凛世は……幻滅いたしました……」
「樹里も凛世も! あーもー智代子も泣かないでくれよ!」
そうだ、みんなの言う通り。
これはプロデューサーさんに泣かされた。私にあんなに期待して優しくしてくれてるんだもん。私に場所をくれたんだもん。
「チョコアイドル、頑張ろうな。俺は智代子が信じた道を信じる。背中を押してやるから」
「……はい!」
20Res/14.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20