七草はづき「夢の中でイってみたいと思いませんか」
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43: ◆OBrG.Nd2vU[sage]
2019/04/16(火) 22:48:53.66 ID:8x7v9NXf0
「……プロデューサーさん何か運動でもしました? シャツも着替えてるみたいですけど……」
数十分後、仕事から帰ってきた千雪が挨拶を交わして間もなく、不思議そうな目で俺に訊ねた。
シャツなんてどれも似たようなものなのに、千雪は本当に目聡い。普段から周囲に気を配っている証拠だろう。
「仮眠を取った時に寝汗がすごかったんで着替えたんだよ」
「寝汗……ですか?」
「ああ。夢の中で激しく踊ったせいかな? ……もしかして汗臭いか?」
「いえ……そんなことはありませんけど」
なんだろう?千雪の表情がやや険しくなった気がする。
「そんなことない」と言ってくれたけど、気を遣っているだけで実はかなり汗臭いんだろうか?
「ねえ……はづきさんが使ってる座布団……アレってプロデューサーさんの、だよね?」
今度は甘奈だ。座布団なんてどれも似たようなものなのに、甘奈もなんだかんだで色々気にかけてくれているのだろう。
「ああ。転んでお尻を強く打ったらしい。辛そうにしてたから貸したんだよ」
「そう……なんだ」
こちらもなんだか浮かない表情だ。
仕事先で何かあったんだろうか?帰ってきた直後はそんなでもなかったように思うんだが。トラブルならすぐ報告するはずだし、プライベートなことなのかもしれない。
しばらく様子を見て、話を聞いてみるか。
「あうぅ……」
それにしても、甜花はどうして部屋の隅で息苦しそうにぷるぷる震えているのだろう?いつも仲のいい千雪や甘奈と距離を置いているようだし。
怖がって近づかないようにしているみたいにも見える。珍しいことだが、もしかして喧嘩でもしたのだろうか?
この三人の場合、下手な仲裁は拗れる原因になりかねない気がするな。
もし長引くようなら、同性のはづきさんにそれとなく話を聞いてもらうべきだろう。今夜にでも相談してみよう。
珍しく髪を下ろして事務作業をこなしている彼女の方をチラリと見る。鼻歌まで混じって上機嫌な様子。きっと仮眠中にいい夢を見たのだろう。
今夜もいい夢が見られるといいですね……『はづき』♪
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