七草はづき「夢の中でイってみたいと思いませんか」
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78: ◆OBrG.Nd2vU[sage]
2019/04/22(月) 20:51:51.17 ID:pmP2f8Fe0
「すげえ汗だけど、本当に大丈夫なのかよ? 病院行ったほうがいいんじゃないか?」
あの後、俺たちが倒れたと聞いた樹里と夏葉が血相変えて駆けつけてきた。
十数秒の間に俺たちは身支度を整え完璧に目を覚ましたおかげで『夢の中』だったことはバレずに済んだ。
少々大袈裟なことになってしまったが、『事実』は俺が床で寝ていたはづきさんに転んで覆い被さってしまっただけということだ。
デスクに座る俺の顔をとても不安げな表情で覗き込む樹里。
いつだったか階段を踏み外して怪我をした時も、こんな表情で心配してくれたな。
樹里は口調こそ少し乱暴だけど、誰よりも面倒見のいい優しい子だ。
「転んだだけだから平気だよ。心配してくれてありがとう。樹里はやっぱり優しいな」
「だから、別に優しいとかじゃねーよ……」
照れた樹里が頬を朱に染めてそっぽを向いた。素直じゃないけど、お前の気持ちは伝わってるからな。
「大袈裟に騒いでごめんなさい……」
叱られた子犬のように頭を垂れてしょんぼりする果穂。お前は何も悪くないんだぞ。そっと頭を撫でてやる。
「果穂が落ち込むことはないんだ。俺がはづきさんからすぐにどかなかったせいで誤解させてしまったんだから、悪いのは俺のほうだよ。心配かけてごめんな。そして、ありがとう」
パァっと果穂の表情が一気に明るくなる。コロコロと感情の起伏が激しくて本当に可愛い。
それにしても『夢の中』で『はづき』を犯していた手で、この純真な少女の頭を撫でていると思うとなんだかやましい気分になって興奮が抑えきれない。
「どうしてすぐにどかなかったの? それにどんな風に転んだのかしら? 大の男のあなたが倒れ込んだというのにはづきさんは大したことないって言うし」
夏葉が心底不思議そうに首を傾げている。
「それは……ちょっと言いにくいんだが、話したほうがいいか?」
三人が息ぴったりに頷く。少し恥ずかしいが仕方ない。心配かけたしな。
「ちょっとウトウトしてたから、頭がボーッとしていてな。躓いてソファーの角に……その、何と言えばいいか……大事なところをぶつけてしまったんだ。それで、倒れた先にちょうどはづきさんがいたから、咄嗟に腕を出して上に倒れ込むことだけは避けられたんだけど……ぶつけたところが、その、アレだったから苦しくてな。耐え切れなくて、結局のしかかってしまって……悶絶してたんだ」
俺が話しているうちに、果穂と樹里の顔がみるみる真っ赤になっていく。どうやら事情を察してくれた様子だ。
樹里は元々バスケをやっていたし、果穂も男子に混じってボール遊びでもしていれば一度はその悲痛な現場を目撃したことがあるだろう。
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