8:名無しNIPPER
2019/04/13(土) 23:16:37.30 ID:8SrGiE5E0
* * * * *
「あの子、まだまだカッコいい大人との接点が少ないんじゃないかなって思うんだよ」
つかさちゃんが不意に、気になることを言い出した。
廊下での立ち話が少し長くなったので、みんなで休憩スペースに戻ってきて雑談が続いている。
つかさちゃんはさっきから部屋のパソコンを触って、過去の活動記録を見ている。
イベントユニットなど、大小いろんな仕事のデータベースが一覧できるようになっているんだけど。
履歴のユニット表を改めて見ると、たしかにそうかもしれない。
「全く関わりがないわけではないですけど……大人メンバーってなると、惠さん以外は少ない感じですね」
都ちゃんも同じ感想をこぼす。
「プライベートの交友関係は詳しくわからないけど、少なくとも惠さんはみちるにとって、頼もしくて、カッコいい大人なんだよ」
そう言われると、どこか嬉しい気持ちになる。
私は後輩たちの前で、ちゃんと大人で、ちゃんとアイドルでいるだろうか。
それに対する、一つのレスポンスのようで。
「……でも、大人ならつかさちゃんもいるじゃない」
「アタシなんかまだまだコドモだよ」
大切なことは取りこぼさないよう心がけているけど、それでもね。そう言って彼女は苦笑いをした。
「……たぶんいろんなイミで、みちるにとって惠さんは大切な存在だよ」
だから惠さんらしく触れてあげればいいんじゃない?
そう語る彼女はまるで私よりも人生に長じた大人のようで、とても頼もしくて。
だけど表情はどこかあどけなくて、そして綺麗で。
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