二世アイドルは自由に焦がれる
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2:名無しNIPPER[saga]
2019/04/28(日) 19:03:36.76 ID:qHeMc2R7O
私のお母さんは国民的アイドルだったらしい。

らしい、というのは私が生まれた時にはもう引退していたから。

俳優のお父さんと、元アイドルのお母さん。二人の姿を見ていたら、私も芸能界に入るのが当然のことだと思っていた。

小学校に入ると子役を始め、中学二年生からは今も所属しているアイドルグループ、『トゥインクル』に加入した。大物プロデューサーが手掛けるグループで、元国民的アイドルの娘の加入は結構な話題になった。

そして、そのあたりから自分でも分かるようになってきた。

私は『元国民的アイドルの娘』であって、『綾川悠』としては大した価値がないということだ。

ステージの上に立つ私も、グラビア撮影で微笑む私も、私であって私でない。私はそこにはいない。

大人たちのマリオネットとしてここにいる。

私はその役を演じているだけ。私が魅力的だから、ではない。

……なーんて、そんなことを言ってもどうしようもない。

相談できるような友達、いないし。同じグループの子たちからすると、そりゃ面白くないよね。

自分より可愛くなく、自分より歌もダンスもうまくないのに、いつも中心的な立ち位置を回されてる私に、仲間なんてほとんどいない。

同期の絵里が唯一の話相手だ。


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