二世アイドルは自由に焦がれる
1- 20
3:名無しNIPPER[saga]
2019/04/28(日) 20:07:25.45 ID:qHeMc2R7O
オフの日に、私は行きつけの喫茶店であるフォールマウンテンに向かう。

初めて行ったのは、アイドルになった直後くらい。職場でも学校でも綾川悠の居場所はなかった。だから、私だけの世界を作りたくて知らない世界に向かっていった。

もう数年通ったおかげで、オーナーの秋山さんはいい話相手になってくれている。秋山さんだからフォールマウンテン……いつ考えても直訳だ。

「あ、綾ちゃん。いらっしゃい」

ギャルソンスタイルの秋山さんが、いつもの笑顔で迎えてくれた。初老のような見た目だし、年齢はたぶんお父さんより上なんだけど、中身はかなり若い。

私たちの歌の感想はいつも言ってくれるし、流行りのスマホゲームだったり、ファッションのトレンドだったり、本当にいい友達のような感覚で話してくれる。

「こんにちは。アイスコーヒー、お願いします」

お店の中には、いつも通りお客さんがいない。

このお店は道楽で開いているらしく、そこまで力を入れて宣伝しようとはしてないらしい。実家がお金持ちらしく、その資産運用で生活には困らない稼ぎがあると以前言っていた。

チェーン店とは違い、アイスコーヒーでも注文を受けてからドリップをして淹れてくれる。それを待つ時間も、今となっては楽しみな時間の一つだ。

「綾ちゃんは最近、どう? 仕事は?」

「んー、いつも通りだよ。特に変わりなし」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
7Res/6.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice