【安価】モノクマ「ドロドロした修羅場が見たいかー!」【短編集】
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22: ◆1SKn6znVT2[saga]
2019/04/30(火) 21:01:47.43 ID:5SY4FhC60
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苗木「……最低だ、僕って」

滝行のごとく頭からシャワーを浴びる彼の脳裏には朝日奈の裸体が鮮明に描かれていた。見たことが無い以上は妄想でしかないが、脱がずとも凄いのは分かっている。頭の中の冷静な部分はパートナーが居る身で何を馬鹿な事を考えているのだと怒鳴り散らしているが、妄想は消えない。そもそも、浴室というのはどうにも慣れないのだ。11037――――――思い出せば、一瞬で頭が冷えた。トラウマというのは相変わらず容赦がない。体ももう温まっている。朝日奈を待たせている為、シャンプーは使っていない。シャワーから身を離し、顔を手で拭きながら手探りでタオルを探す。

朝日奈「はい」

苗木「ありが………はっ?」

声に反応してタオルを受け取った苗木が固まる。横を向いたら女がいた。奇麗な笑みだ。マナー通り、すっぽんぽん。肌は小麦色だが、乳首は奇麗な真っピンク。アンダーヘアは想像よりも薄かった。想像以上に奇麗である。

苗木「はああああああああああああああああぁぁ!!?」

とんでもない大声を出した苗木は飛びずさり、踏みとどまれずに尻餅を着いてしまう。痛みで否が応でも現実だと判ってしまう。だが、信じられない。幾ら精神年齢が低めな彼女でも無防備に裸を晒すなんてあり得るのだろうか。

苗木「なっ!?はっ!?なっ!?えっ!!?」

語彙力を殺された男が阿呆みたいな声を上げるが、女の方は至って冷静。
手で局部を隠すこともなく堂々と立っている。瑞々しい裸体を見せつけ、男を見下ろす。それでも羞恥は感じているのか、顔には赤みがあった。いや、羞恥だけではない。喜び。欲情。カエルのようなM字開脚によって見せつけられた苗木の男は明らかに大きくなっていた。

朝日奈「……本当はレイプしようと思ったんだけどさ」

苗木「レイっ!!!??」

女は青年の上に跨るように四つん這いになった。男が後ろに下がっても女が追っていくから意味がない。すぐに苗木の頭に壁がぶつかった。同時に胸板に乳房がぶつかる。ぐにゅりと圧し潰されて餅のように広がっていく。妻では有り得ないボリューム。ドックンドックンと響く鼓動がどちらのモノかなんてわからない。

高校時代から一度も見せたことのない女の顔。茹で上がった苗木は思わず目を逸らす。

朝日奈「好き。響子ちゃんには一生隠し通すから抱いてくれない?」

熱を持った朝日奈の告白に――――――急激に苗木の頭が冷えていく。ここで、その名前を出すのは悪手である。朝日奈も分かっていた。響子が悲しんでいる所を考えさせてしまったら肉欲程度では勝てないと。二人を見ていた身として、それ位は分かる。対抗馬になれそうなのは、最初に死んだあの子くらいだろう。それでも言葉にしたのは、苗木なら目を逸らさないと思ったからだ。相棒とまでは呼べずとも、十代の頃から死線を潜り抜けてきた仲だ。
朝日奈は苗木の返答を黙って待つ。目を逸らす気はない。 気が付けば、外の雨音も弱くなっていた。

苗木「ごめん。ボクは響子さんを愛してる」

予想通り、苗木は真っすぐ見返しながら断ってきた。表情には揺らぎ一つない。
これが超高校級の希望と呼ばれた男の目。江ノ島盾子に絶望を突き付けられたあの時、この目で見つめられていなければ、自分も葉隠もあの十神でさえも外に出る勇気を持てなかったに違いない。

相変わらず、力強い言弾だ。
朝日奈は目を閉じ、静かに苦笑した。ため息は自然と出た。

朝日奈「振られちゃったか」

女の圧が消えていくのを感じた苗木も壁に寄りかかり、盛大にため息を吐く。
それを見ながら朝日奈も身を離していく。

苗木「吊り橋効果っていうか、朝日奈さんの勘違いだよ」

ピクリ。朝日奈の眉がひくついた。

苗木「そもそも朝日奈さんがボクなんかを好きになるような出来事なんて無かったじゃん」

目を閉じて脱力している苗木は朝日奈の顔が変化していくのを気付いていない。外で響く雨音がまた強くなりだした。

苗木「朝日奈さんももう子供じゃないんだからさ。あ、十神君に男の人を紹介してもらえばいいんじゃない……」

そして、再び朝日奈の顔を見た苗木は黙り込む。頬には冷や汗。
屋根を叩く雨音に交じり、くすくすと笑う女の声が聞こえたのは果たして幻聴か。浴室の排気口では青みがかった黒髪がプラプラと浮かんでいた。



苗木響子「あら、お風呂かしら?」

一方その頃、苗木響子は支部の事務所にたどり着いていた。
手には三本の傘。旦那が雨宿りの為に事務所に寄ったと連絡を受けた新妻が甲斐甲斐しくも世話を焼きに来ていた。

――――――一週間後の結婚式が無事に行われたかどうかは苗木誠の幸運と苗木響子の推理次第。



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