【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十九輪目】
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◆QhFDI08WfRWv
[saga]
2019/06/17(月) 21:34:32.00 ID:hVyj7C0Co
樹「……それでも」
天乃に聞こえるか聞こえないか
そのくらいの小さな声で呟いた樹は、
苦しさからうつむき気味の天乃をまっすぐ見る
口元のガリッっという音
じわじわと広がる熱と痛み
耐え忍ぶように拳を握って、握って、爪を立てる
病院を出ていく。
それを言えば天乃がどう思うのか、どれだけ必死になるのか
今のボロボロの体にだって鞭を打つことになるだろう
だが、それも覚悟のうえでだ
樹「譲歩は、しません……どれだけ苦しんでいても、私を見捨ててくれないのなら、出ていきます」
天乃「っ!」
樹「泣いても駄目です。嫌がってもダメです……」
首を振る天乃に触れようとした手を、引っ込める
ここで触れたら抱きしめてしまう
自分の包み込んだ心をさらしてしまう
駄目なのだ
二人を救うには、あまりにも時間がなさすぎる
何を代価に求められたとしても、その願いを叶えるわけには行かない
それは、たとえ嫌われることになってもだ
樹「あれだけ我儘になってくださいって言ったのに最低ですよね……? 嫌いに、なりませんか?」
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