【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十九輪目】
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718: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2019/09/03(火) 21:11:37.02 ID:jHir5TOjo

焼け爛れていく肌のような不気味な空模様

傷口から溢れ出てくる血にも似た悍ましさを感じさせる何かが、ゆっくり、ゆっくりと

世界の縁、神樹様の根が作る壁の向こう側から、入り込んでくる

空を覆うその姿は、まさしく……天の神のようで

息を飲む人々の傍ら、勇者部の面々の傍に姿を見せた若葉達は各々の手にする武器を強く握る

かつて、絶望が空を覆いつくした

人々の心に大きな爪痕を残したその出来事は、天空恐怖症候群と呼ばれた

しかし、それは子供のお遊びでしかなかったのかと、若葉は歯を食いしばる

吹く風は結界外の炎を巻き込んだのか、熱く

肌に纏わりつくようにして抜けていく

総毛立つ空気感、目を覆いたくなるような超常的な現象

事態を飲み込めない人々の、しかし、本能的に畏れを抱く心の小さな呟きが聞こえてくる

若葉「ぐ……」

勝てるのか?

無事で済むのか?

生半可な未来像など、抱いている余裕なんてなかったんじゃないか?

強く持とうとしていた心に、皹が入る

だが――

歌野「ノープロブレム!」

若葉「!」

その絶望的状況の中、たった一人の勇者として人々を守り続けた勇者、白鳥歌野の声が轟く

歌野「みんながいる。そうでしょ? 若葉!」


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