14:名無しNIPPER[saga]
2019/06/23(日) 12:34:29.44 ID:HvNgfAEDO
ポテトジャンキー北条さん
放課後のハンバーガーショップ。待機列からようやく抜け出して、トレーのバランスを取りながら席を探すこと数巡。ひとりでキョロキョロしてるところなんか誰にも見られたくなかったから、妙に真剣になる。
ようやく見つけた空席ににじり寄り落ち着く刹那、その隣の席に気がついた。
普段はしてない眼鏡なんかかけてるけど、見間違うはずもない。
クラスメイトの北条加蓮。
押しも押されもせぬスーパーアイドルが、俺を見上げていた。
「座んないの? 他空いてないよ?」
「あ、ああ、座るよ」
「……もぐもぐ、もぐもぐ」
「…………」
かつては学校に来たりこなかったり。
来ても、常に近寄りがたい雰囲気を纏っていて、正直怖かった。いやダントツで美人なのは分かりきっていたけど、だからこそ。
それが今では、クラスでも嘘みたいに明るくなった。いや……多分、もともとそれが本来の性格だったんだろうな。だから……
「もぐもぐ、もぐもぐも、もぐもぐ……」
「………………」
ケータイいじりながらポテト食いまくってる姿を見ても別に意外ではない……いややっぱちょっとすげえな。
そうこうするうちに彼女のポテトは空になり、まあ喋らなかったな、なんて惜しく思っていると……彼女の視線が、俺のトレーの上に注がれてることに気づく。
「それ、あさりバター?」
「……?! っ、う、うん」
全くの不意打ちにむせそうになりながら根性だけで答える。
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