285: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:56:04.18 ID:R1acvM7T0
「……すまんな、西住」
「いいえ、いいんです、河嶋先輩。あれは嫌なことから死んで逃れたい、という私の我儘に過ぎない事。それを会長さんに気づかれた時点で、私に反論の術はありません」
「あれは……真意か?」
「なんのことですか?」
「私が隊長として統率できて、それを取って変わる資格は自分にはないって……」
いつもの様子とは裏腹に椅子に座ったまま身を前に倒す
「本当です。嘘なんて……」
「分かっているんだ、自分には隊長なんて向いてないと。聖グロリアーナの時も焦って闇雲な指示しか出せない有様だし、マジノの時なんか完敗だ。この大会もほぼお前に頼りきっている。隊長として面目ない。しかもお前には勇気がある」
「えっ?」
「みんなが助かるからって自らの身を投げ出すなんてことできる奴そうそういないぞ。私にはそんなことできない。お前も私と姉さんと比べたらとても頼りになるとは言えんだろう。そういうことだ」
河嶋さんは身を前にしたまま首を振る。これが彼女の本来の姿なのかもしれない
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