【R18モバマス】桐生つかさ「ダブルフィンガー」
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2: ◆K1k1KYRick[saga]
2019/07/15(月) 03:27:22.74 ID:GJZpjRB10
どうもアタシのプロデューサーはなっていない。

挨拶とかPDCAとか報連相とか、そういった社会人としてあって当然の要素がまるで欠如していた。

これでアタシより十二も歳上なんだから、驚きを通り越してマジ呆れる。

幾らなんでも有限な時間の無駄遣いが過ぎるだろ。

今まで何を学んできたんだよ、と溜め息の一つもつきたくなる。

結局仕事の細かいスケジュール、企画書の提出、取引先の挨拶とかはほぼ全部アタシがやっている。

これだけやれば普通、自身の存在意義について考え出してもいいものだが

生憎アイツは楽が出来たとスポーツ新聞の競馬欄を鼻唄混じりにチェックをするだけだ。

あーあ、こうなったらさっさとトップアイドルに仲間入りを果たして、発言権を得たい。

そしてもっとマシなプロデューサーにすげ替えてもらうよう働きかけよう。

……と、そんな事を考えつつアイドル活動に精を出していたら、例のアイツが珍しく食事に誘ってきた。

憶測だが、どうやらアタシにほぼ活動を丸投げしている現状を今更ながら気にやんでいるらしい。

太っ腹な所を見せようとしているのだろうが、うだつの上がらない男が

へこへこと頭を下げながら年下の女の子を褒めちぎる様は、哀れとしか言いようがなかった。

いくら頭を下げようが性根を入れ替えてアイドルプロデュースしない限りは、何の意味もない。

反省とか経験なんてのは、次に生かしていくからこそ意味があんだよ。

はー、この食事が終わったら死ぬほど寝てぇな。神経張ってるとゆっくりできねぇし。

そんな事を考えながら、アタシはジュースを飲んだ。



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