【R18モバマス】桐生つかさ「ダブルフィンガー」
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32: ◆K1k1KYRick[saga]
2019/07/15(月) 03:44:29.66 ID:GJZpjRB10
変態としか言い様のないアタシとプロデューサーの関係が続いて半年が経った。

その頃からアイツの周りには妙な男たちが現れ始めた。

スーツこそ着ているが業界人には全く見えない不遜な立ち居振舞いで

不敵な強面と近寄り難い印象だけが共通していた。

最初はアイツの仲間か何かだと思ったが

遠くから聞いた会話からはそれほど親しい感じは見いだせなかった。

「誰、アイツ?」

ベッドで寝た際にアタシは何回か聞いたが、その度話をはぐらかされだけだった。

どうせろくでもない連中だろうと、アタシはそれ以上無理に聞かなかった。

「つかさちゃん、聞いた!?」

ある日事務所に来ると、美優さんがアタシに話してきた。

何でもアイツが交通事故に遭い、今朝がた病院に搬送されたらしい。

「見舞いはいい。しばらくプロデュース出来ないから
 予定していた営業とレッスンは自主的にやってくれ」

との伝言付きだ。

言われなくても一人でやるっしょ。というか、普段も一人でやってるも同然だからな……。

「交通事故、ね……」

正直、心配も何もしなかった。

散々アイツに玩具にされ続けたから、どっちかってーとマジ精々していた。

今まで女を食い物にしていた罰がやっと当たったんだ、ざまあみろ、と良い気分にさえなっていた。

そうだ、これを機にアイツをプロデューサーから引きずり下ろして

今までの悪行を暴露して制裁を加えるチャンスだ。

生憎アタシは泣き寝入りしたままでいるタマじゃねぇから。

このプロダクションの癌を潰す事は誰にとっても有益だ――ただ一人を除いて。

「……」



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