14:side I[saga]
2019/09/01(日) 01:38:41.30 ID:vz/A9zCdO
須磨「……って事でですね」
大和田「ふむ」
須磨の話を聞き終え、大和田先生は柔和な表情を崩さないまま顎に手を添えた。
大和田「須磨くんは、その……げえむをやったことがありますかな?」
須磨「ええ。ぼちぼちっす」
大和田「少し待ちなさい」
大和田先生は机からメモを千切り、立ったままほとんど屈まずに万年筆を走らせていく。
……
大和田「これは、須磨くんのものです」
須磨「うっす。見ていいすか?」
大和田「構いませんよ。その為のものです」
程なくして渡されたメモ。肩から覗き込む。
木田「どれ……」
須磨『校内に須磨楽満が部活動用の道具を持ち込む事を認める。
なお、電走部 望月静流との遊戯目的に限る。大和田仁』
つまり。パソコンとかパッドとか、あの中で遊ぶ目的なら学校にそれを持ち込んでも良いって言質を取れた事になるのか。
須磨「お、おお? つまり、入部しても……?」
大和田「あなたと、彼女が関わる事です。当人たちが納得せずに、わたしから入部を許可することは本意ではありません」
大和田先生は万年筆を止めないまま、ゆっくりと諭すように続ける。
大和田「入部審査があるとすれば……そうですなぁ。あの娘っ子と、満足するまで遊んでみなさい。自己申告で構いませんが、得るものは快適な部屋ではなく良き縁である事を願います」
何故やら部屋や機材目当てであったのはバレていたらしい。立ち入るならあの1人の部員と上手くやれというのは……まあ教師として真っ当な話だ。
須磨「えぇ〜、センセ話聞いてましたかぁ? 取り付く島ないんすよ、マジ」
大和田「ええ。これをお渡しします」
大和田先生はもう一枚のメモを千切ると、そちらには丁寧に判子を押す。
大和田「今日は出直すと良いでしょう。あなたの準備を整えた上で、彼女にこのメモを見て貰いなさい」
こちら方の面倒がる気持ちに反するように、大和田先生は嬉しくて仕方のないような顔で話を終えた。
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