桑山千雪「毒と言うには、とても甘美で」
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3: ◆U.8lOt6xMsuG
2019/09/29(日) 21:38:08.12 ID:EzahVj300
◆◇◆


けだるさが体を支配している。時計を観ると2時を指していた。外を見ると雨が窓を叩いていた。洗濯物を干せないな、と昨日の行為で汚れてしまったシーツの事を思った

「……ぅ、うん……」

横へ目を向けると、昨日体を重ねた彼女は、肌色を晒しながらまだ寝ていた。彼女の頬へ、手を添える。指先で唇をなぞっていくと、鼻息が関節に当たってこそばゆかった

唇の感触は柔らかく、暖かく、湿っていた。昨日していたグロスはすでに取れていた。そろそろ起きそうだな、と思ってもその指を唇から離すことが出来なかった

「……ぁ……おはようございます」

「おはよう、千雪」

吐息が指先にかかる。頬へ添えたままの手へ、千雪の手が添えられた。




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