桑山千雪「毒と言うには、とても甘美で」
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4: ◆U.8lOt6xMsuG
2019/09/29(日) 21:38:53.40 ID:EzahVj300

薄く開けられた瞳が俺の方を見る。目が合った。微笑まれた。表情筋の動きを手のひらが感じ取っていた

「……」

千雪は少し考えるような表情をして、それから

「…………あむっ」

添えられていた俺の指を唇で挟んだ

右の人差し指がぬるい感触を覚える。舌先と指先がぶつかって、口蓋と舌で押さえつけられて、丹念に舐めあげられる。

千雪は上体を起こしながら、火照ったような潤んだ瞳をしながら、こちらを見てきた

まだ彼女は何も身に纏ってなくて、大きな乳房と、既に主張を強くしている乳首が目に入った。

「ちゅ……んぁ……ちゅぷ……」

鼻息が手の甲をくすぐる。ふやけるぐらいに指を口で弄ばれる。雨の音よりも、唾液と舌が出す音の方が大きいように聞こえて、目の前の女性以外見えなくなってしまう

唾液が泡立って、グチャグチャになって、指と舌の境界線を曖昧にする。女性とは違い、骨張った指が彼女の口内を傷つけたりしないか心配だった

構わず、千雪は俺の指を味わっていく。弾に当たる歯の感触も心地が良い。舌のザラザラとした感触と、唇で優しく挟まれる事の対比は、寝起きの頭にも分かるほど普遍に、暴力的だった

俺はただ、指を舐め続ける千雪の姿を酷く性的だと感じてしまった。

千雪が舌の動きを一度止め、俺の方をじっとのぞき込んできた。今気がついたが、彼女の腕は自信の下腹部にまで伸びていて、彼女の指先もまた、唾液とは違った粘液がまとわりついて居るのが分かった

「……シャワー浴びて、飯を食べてから」

一度だけ外の雨を横目に見てからそう言った。

「……ふぁい」

指をくわえたまま、千雪は返してきた。不満そうだけど、今は性欲よりも食欲が強かったし、なにより昨日千雪が作ってくれた料理の残りもある。あれを腐らせたくなかった

指を離した千雪の唇に、軽く触れるキスをした。唇は唾液でベトベトになっていた。

外の雨はいっそう激しさを増していて、さっきの感想は嘘であることと、今日の外出は諦めた方が良いことを告げていた




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