【艦これ】初月「艦男の娘として生きる」【R18】
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2: ◆ag9TZfREZs[saga]
2019/10/02(水) 00:03:06.00 ID:pSg+FWSO0
傷付いた体に鞭を打ち、僕たち四人は帰投した。
メインブレーカーを上げた後は、各自で必要最低限の電源をつけていく。
道中の廊下の窓を開け放ちながら、僕たちは同じ一つ部屋を目指して歩く。
3: ◆ag9TZfREZs[saga]
2019/10/02(水) 00:03:37.99 ID:pSg+FWSO0
先陣を切る秋月姉さんの持つ鍵によって、目の前の立派な扉が開け放たれた。
閉めきった執務室は熱がこもり、ムッとした空気に包まれている。
僕と涼月姉さんで窓を開けている間に、秋月姉さんは椅子に腰掛け、照月姉さんがその傍らに立った。
4: ◆ag9TZfREZs[saga]
2019/10/02(水) 00:04:09.69 ID:pSg+FWSO0
秋月「皆さん、出撃お疲れさまでした」
秋月「被弾は多かったですが、無事に帰ってこられて、本当に嬉しいです」
秋月「後は私と照月で報告を書いておきますので、涼月と初月は休んでいてください」
5: ◆ag9TZfREZs[saga]
2019/10/02(水) 00:04:41.70 ID:pSg+FWSO0
初月「秋月姉さん……そろそろ僕らも手伝った方が……」
照月「大丈夫! これくらい照月たちだけでも十分なんだから! ね?」
秋月「ええ、なんなら私一人でも問題ありませんよ」
6: ◆ag9TZfREZs[saga]
2019/10/02(水) 00:05:13.67 ID:pSg+FWSO0
端から見ればただの会話だっただろう。
だが僕には、姉さんたちが気遣っていることが、よく分かった。
特に、僕と涼月姉さんに対して……。
7: ◆ag9TZfREZs[saga]
2019/10/02(水) 00:05:45.47 ID:pSg+FWSO0
照月「……本当に、このままで良いの?」
秋月「でも私たちには、これ以上の手段がありません……」カリカリ
照月「まあ、秋月姉の決めたことに従ってるだけの私には、文句を言う資格はないかな」
8: ◆ag9TZfREZs[saga]
2019/10/02(水) 00:06:17.37 ID:pSg+FWSO0
照月「あーでも、遊びが無いのはちょっと気になるかも」
秋月「……初月たちには寂しい思いをさせているのは、悪いと思います」
秋月「しかし、他に行く宛が無かった時に比べれば、今はずっと暮らしやすくなったと思いますよ?」
9: ◆ag9TZfREZs[saga]
2019/10/02(水) 00:06:49.12 ID:pSg+FWSO0
照月「……秋月姉は大丈夫?」
秋月「私を誰だと思ってるんですか? これくらい簡単ですよ」カリカリ
照月「……ペン、まだインクついてないよ?」
10: ◆ag9TZfREZs[saga]
2019/10/02(水) 00:08:58.77 ID:pSg+FWSO0
11: ◆ag9TZfREZs[saga]
2019/10/02(水) 00:09:30.59 ID:pSg+FWSO0
廊下――
ひび割れた床板。
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