魔女娘「あなたは何ができるの?」サキュバス「うっふーんなこと」
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◆TEm9zd/GaE
[sage saga]
2020/06/28(日) 08:58:07.38 ID:LgSQfQLR0
――???視点
???「ついにこの時が――」
私の目の前に広がる広大な学園。
王立カースカーム魔法学園。
此処こそゲーム『乙女のハートは恋の魔法』略して『おつ恋』の舞台となる学園。
十六歳となった私はこの学園へと入学することとなる。
そう十六歳。
つまり、あの日から――自称神が私をゲームの世界に転生させてから十六年経ったということになる。
十六年。短かったと言えば嘘になる。
それに、そもそも私が転生したのはヒロイン、つまり主人公だ。
『おつ恋』のストーリーをざっと話せば、平民の女の子が王子様、もしくはお貴族様と恋に落ちる逆玉ラヴストーリー。
そこで問題となってくるのが、主人公が割かし底辺気味な平民だったということだ。
幼い頃に両親は事故で死別。それ以降、孤児院も兼ねている教会で過ごすのだが……お世辞にも裕福とは言えない環境だった。
一日二食は当たり前。そこに住んでいる子ども達に課せられるのは週六日で朝から夕までの奉仕活動。加えて、あちこちがガタガタでボロボロな設備。
現代日本出身者から言わせれば、どんなブラック企業だとツッコミたくなるところだが、悲しきかな、この世界に労基はない。
だからと言って、仮にそこから逃げ出したとしても、人攫いに捕まって奴隷として売られるか、ガラの悪いやつに殺されるかの二つに一つかだ。
それが分かっているから逃げ出す子どもはほとんどいなかった。
だが、転生者でこの世界のことを知っている私から言わせれば、真っ黒な労働環境など二の次だった。
何より、そこで奉仕しているシスターに問題があったのだ。
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