【安価】ローラ「リリウム魔法学校へ! 3人チームを組もう!」【百合】
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437: ◆ZOSRNJGVq.[saga]
2019/12/26(木) 00:05:40.60 ID:JXCEIYF6o
ウィン達の部屋の前に立ち、ドアをノックする。

「ウィン、ナナ。入ってもいいか?」

少し遅れてからドアが開き、ナナがひょっこりと顔を出した。

「時雨さん。どうぞどうぞ」

ウィンはベッドの上でシーツにくるまって座っていた。
それを横目に、時雨は荷物の中からお菓子を取り出す。

「二人には……私からは特別な物を渡さなくてもいいだろう。お菓子を買ってきたから二人で食べてくれ」

「はい、いただきます」

ナナがお菓子を受け取る。それはチョッポと呼ばれる細長い棒状のお菓子で、『最後までチョコガッポリ、略してチョッポ』の広告でよく見るものだった。
クリスマス限定の味で、パッケージもきらびやかだった。

「これ高くて買うのためらってたんですよ! ありがとうございます」

にっこりと笑ったナナは、お返しにと小説を渡す。
ウィンと二人で選んだ小説だ。スポーツがメインだが恋愛要素もあり、時雨に少しでも恋愛を学んでほしいという二人からのクリスマスプレゼントだった。

「本か。ちょうどいい、移動中に読ませてもらうよ」

「やっぱり今日出発なんですね」

「ああ。大会に間に合わせるとなるとどうしてもな。二人は日程は大丈夫なのか?」

「ぼ、ボク達は大丈夫」

「……どうしたウィン。顔が赤いぞ? 大会前に風邪か?」

よく見てみれば額はうっすらと汗ばんでおり、頬も赤らんで上気している。
普通ではない様子に時雨は不安を隠せない。

「そ、それはない。大丈夫、うん」

「そうか……? ちゃんと体を温めて寝るんだぞ。全国大会前に風邪を引いては地区代表の名が廃る」

「ウィンさんは私が責任持って元気にさせますから、安心してください。それより時間は大丈夫ですか?」

時計を見ると、そろそろ学校を出ないと魔法列車の出発時間に間に合わなくなりそうだった。慌てて時雨は荷物を担ぎ直す。

「慌ただしくてすまないが……そろそろ行くよ。メリークリスマス」

「はい、メリークリスマスです」

「メリークリスマス〜」

ドアが閉じる。時雨の足音が遠のいて、やっとウィンはベッドから降りてきた。


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