【あんこ】勇者「…………」
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15:名無しNIPPER[saga]
2019/12/03(火) 23:31:42.57 ID:VZ8hhCH80
魔王「死ねない身体いえば多少聞こえはいいが……かえって苦しむだけよ」
勇者「ァッ……ぅ…………ッッッッ……! 」
無造作に、ただ行列をつくる蟻を踏みつける様に。
俺の背中は、宿命付けられた宿敵に蹂躙される。
既に血反吐もまともに認識することはできない。
文字通り破壊された俺の身体は、ただのガラクタだ。
生き物に行っていいことでは決してない。
いや、物言わぬ物にだってやってはいけないだろう。
本来であれば破壊とは即ち、不要であるとの烙印である。
要らなくなった椅子は分解して薪へ。
要らなくなった食べ物は家畜の餌に。
要らなくなった剣は溶かして農具を。
けれど破壊は基本それだけでは終わらない。
なんだって壊すのには理由がある。
平和な世でそれは、再利用、物質のサイクルともいえる。
魔王「お前は一体何の為に生まれたのであろうな」
そんなことは俺が知りたい、とは当然言い返せない。
肺は機能を止め、此処に至っては邪魔な気泡を口から吐き出させるだけだ。
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