男「安価でモンスター娘のハーレムを作る」スライム娘「その2です」スララ「に!」
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あばんぎゃるど
◆X0vo94uImPEW
[saga]
2020/02/26(水) 19:10:24.88 ID:mYdKyHXb0
勇者「そ、そんな、ウソだ……………! 聖剣が、そんな……………!」ガクッ
吸血鬼娘「…………『鎖黒錠躍』」ジャラララララッ、ガシャンッ
勇者「あっ…………ぐ、ぐうぅっ…………!」ググググッ…………!
吸血鬼娘「無理じゃよ。その鎖はお主の魔力を吸って更に強くなる。…………諦めよ」
勇者「………諦めろだなんて、そんな事、出来るわけだいだろぉ………!」
男「……………さて、勇者殿。私たちはあなたを殺す気はない。あなたの仲間もな」
勇者「なにっ………………?」
男「ただ私たちは、あなた方に勝ったという事実と、今後魔王様を襲わないと言う約束を結び、そして平和条約の締結をしてほしいだけだ」
勇者「平和条約、だと……………? そんな事を言って、人間を騙し討ちするつもりだろう!」
男「……………五代目勇者の時、人類側から魔族側に平和条約の締結が求められた。…………その事は知っているだろう?」
勇者「………………!」
男「そうしたら、結末も勿論知っているはずだ…………………安心しきった魔族は、人類の不意打ちにより壊滅した。平和の大使として潜んでいたスパイが魔王を殺し、無力の魔族は蹂躙された。……………皆殺しにされた。…………………卑怯者はどちらかな?」
勇者「そ、それは…………魔族が王を暗殺する計画を立てていたからじゃ………………」
男「そんな事はない。ただ魔族は平穏に暮らしたかっただけだったんだ。……………それに、王を暗殺する計画を立てていたのが誰にせよ、皆殺しはやりすぎだろう?」
勇者「そ、それは、次の魔王が産まれない為に、と…………」
男「そうだな。確かに次の魔王が産まれたら大変だよな? じゃあ俺も同じ事をしようか。魔の王を暗殺しに来た勇者を殺し、次の勇者が産まれないように人類を皆殺しにしよう。そうしよう」
勇者「っ……………! や、止めてくれ…………! そ、それだけは………………!」
男「……………………もちろん、こんな事態は最悪の結果だ。回避する方法はある。例えば、勇者が二度と魔王を襲撃しないという反省文を400字詰めの原稿用紙5枚分書き、血の確約書で人類と魔族の間で平和条約を結んだりすれば、な」
勇者「……………分かった。降伏する……………そちらの条件も、全て飲み込む……………だから、お願い、します………………」
男「……………………賢明な判断だ、勇者殿。今から反省文の内容を考えておくが良い」
勇者(ところで、何故原稿用紙で反省文………………)
男「ルルちゃん、みんなにもう戦いは終わったと伝えてくれ。総員引き上げだ」
吸血鬼娘「分かったのじゃ。さてお主ら、全員分の石は拾えたかのー?」
チェス騎兵「はい。一つの欠けもなく回収いたしました」
吸血鬼娘「うむ、ご苦労じゃ」
勇者(…………………終わったのか。俺の、俺達の旅は……………魔王の部下の、ラスボスを名乗るこんな奴に負けて………………はぁ……………でも、不思議と悪い奴では無さそうだな…………………)
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