3: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2019/12/17(火) 02:36:27.48 ID:YE8hyfTS0
「いやぁ、もうこの時期は冷えますね」
彼の足取りは、いつもよりややふらふらしている。途中からの策が高じたらしい
「ねぇ、プロデューサー」
道行く人、すれ違う人は少ない。私達を観る人は、私達以外にいない
「ちょっと、足取りが覚束ないんじゃない?」
「……ですねぇ、なんか今日は、すげぇ酔ってる感じがする」
ふらふらとしている彼に肩を貸し、歩く。酩酊しきっているのだろう、二日酔いにはなりにくい体質だと言っていたが、どうだろう。明日が休みで良かった、と彼は溢した。
彼の家の場所は知っている。一度忘れ物を届けたことがある。諦めていた時のことだったから、今のように、心臓は激しく、うるさくしてはいなかった。
「このまま送ってあげるから」
彼に肩を貸す。身長差があるせいか、歩きにくい。彼の体温が背中全体に伝わる
あのときとは違った緊張感を持ちながら、彼の家までの道を歩いた。
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