45:名無しNIPPER[saga]
2019/12/28(土) 04:20:28.12 ID:eBDBzOw9O
「此度の遊撃、大義であった」
「それほどでもございません。収穫はケルベス地区を統治していた『レントン・ゼムナ』を討ち取っただけです」
「くく。それで、カナテクトの輸送の要衝を取れたのだ。充分であろうよ」
「…惜しむらくは、かなりの人員を喪失したことか。半数以上も戦力を漸減させていたら、敗残兵からの補充も満足に出来ん」
「ですが、ケルベス地区の捕虜は実験に使えるのでは?屈強な兵士も残っているのです。高度な実験にも耐え得るかと」
「それは専門の者に任せることだ。我も貴殿も、気にすることではあるまいよ」
「出過ぎた発言、失礼しました」
頭を垂れ、皇帝の発言を待つ。程なくして、お付きの大臣が不機嫌な様子で口を開いた。
「…報告が済んだなら退がられよ。度重なる戦闘で疲れておるだろう」
「では、お言葉に甘えさせていただきます」
敬礼し、玉座の間を後にする。不満の混じった視線が、背中に突き刺さった。
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