46:名無しNIPPER[saga]
2019/12/28(土) 04:21:24.19 ID:eBDBzOw9O
屋敷に戻り、食事中の出来事。見るからに不機嫌な様子で、ゼノは肉を平らげていた。
「ケッ…俺たちが戦果を挙げたら気を悪くしやがってよ。椅子に座って甘い蜜を吸ってる癖に偉そうに…」
「あわわ…」
「養子の分際で今の立場にいる俺が気に食わないのか?えぇ?」
「ここに大臣はいませんよ」
「愚痴くらい言わせてくれ」
慌てるトリッシュと、それを窘めるアリア。アテナは部屋の隅で、笑顔を浮かべながら剣を磨いている。
確かに、俺にはラグナリア人の血は一滴たりとも流れていない。男色家だった義父に、縁組させられただけだ。
俺がいなければこの家は断絶していたというのに、ここまで不当な扱いをされるのは考えものだ。
「亡命してやろうかな」
「私はお供しますよぉ〜。楽しいことになりそうですし」
「私は、命令に従うまでです」
「ご主人様がいるなら、何処にだってお供しますっ!でも亡命は駄目かと思います…」
駄目なのか、と落胆しつつゼノは返答する。皿の料理は、既に空っぽになっていた。
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