80:名無しNIPPER[saga]
2019/12/29(日) 00:14:06.47 ID:dBfgD179O
戦ってばかりいると、目先のことに拘りすぎて大局を見られなくなってしまっていけない。
眉を揉み、伝書龍を放つ。50cmにも満たないそれは、元気に飛び立った。その直後、直接軍事局に赴いて確認した方が早いことに気付く。
一時間後、伝書龍が帰還する。後脚には紙が括られており、それを解いて開封する。その様子を確認した龍は眠りについた。
「んーと…。カナテクトは…1人だけずば抜けて強い奴がいるのか。他は10人前後だが、手の施しようがないほど強いわけじゃない、と」
参謀本部の予想によると、カナテクトの猛将1人でラグナリアその他の主力を打ち破れるらしい。書類の隅には横槍が入らなかった場合に限る、と小さく注意書きがある。
また、その猛将は頭が良くないらしく、よく罠に引っかかって部隊を壊滅させているそうだ。実際、大部分の敵兵を斃したがたった1人に敗走した、という報告が度々上がっていた。
「総力で見るならラグナリア、リバイス、カナテクト、ディバイト、ゼンマの順だが、リバイス聖教国とゼンマ機巧国は結界により侵攻不可能…」
「結界…ねぇ。あれの原理良く分からないんだよなぁ」
書類をファイルに留め、ゼノは太刀をすらりと抜いた。再度鞘に納めると、書類一枚だけが真っ二つに切れていた。
「これでも、無理だろうなぁ」
力や技術でどうにか出来る問題ではない、とゼノは落胆した。
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