お兄ちゃん、一緒にバカになろ?
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18: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/02/11(火) 19:17:11.50 ID:DsuNYgouO
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「しずく、今日お店で誰かと話してた?」

家に帰ってきたお兄ちゃんは、珍しく少し不機嫌そうだった。コナン君に嫉妬してたりするのかな。
お兄ちゃんはキッチンにいる私に手を出すことなく、リビングでただぼーっとしている。

「うん。小学生の子で、開明中を目指してるんだって。常連さんの子供みたい。
家庭教師頼まれたんだけど、お給料がすっごくいいの」

私はお味噌汁の味をみる。うん、美味しい。

「しずくと一緒の時間、少なくなるかな」

「そんなことはないよ。金曜の18時からの1時間だけ。心配しなくて大丈夫だよ、お兄ちゃん」

「……ならいいけど」

溜め息をつき、私はお風呂場の方を見た。
……今日は先にお風呂にしよう。きっと、お兄ちゃんは疲れてるんだろう。

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「湯加減どう?お兄ちゃん」

「うん、ちょうどいいよ。しずくも入る?」

「今行くよ」

私は洗濯物籠に下着やら何やらを入れて、風呂場に入った。湯気の暖かな感触が気持ちいい。
お兄ちゃんは、肩までお湯につかってくつろいでいた。お兄ちゃんがお風呂に先に入り、私と一緒に上がる。これも日常だ。

お兄ちゃんの上に乗るようにして、私も湯船につかる。胸が、ちょうど背もたれになる形だ。
くすぐったそうに、お兄ちゃんが腰を動かした。

「ふう……温まるねぇ」

「そうだね」

後から急にぎゅっと抱きしめられた。

「……お兄ちゃん?」

「しずくは、どこにも行かないよね」

「……うん。どこにも行かないよ。ずっとお兄ちゃんと一緒」

「だよね」

そう言うと、お兄ちゃんは私のうなじに顔をうずめた。すう、と匂いを嗅いでいるのが分かる。

「……しずくの匂いだ」

「えっ、やだ。そんな汗臭かった?」

「ううん、とてもいい匂い。……ずっと嗅いでいたい」

お兄ちゃんはペロッと首筋を舐めた。「ひあっ」と私は思わず声を出す。
いつもお兄ちゃんは甘えたがるけど、今日はいつも以上だ。

「どうしたの?」

「いや……何でもない」

言葉と裏腹に、抱く腕に力が込められた。私は唇を噛む。


お兄ちゃんは、たまにこんな感じになる。
そして、お兄ちゃんを今のようにしたのは……私だ。




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