20: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/02/11(火) 23:22:36.03 ID:DsuNYgouO
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「……凄いじゃない」
「えへへ……」
コナン君が照れ笑いした。実力を見るために、ちょっとした小テストを国語と算数で出してみたんだけど……
制限時間45分の半分も経たないうちに、彼はそれを仕上げてみせた。
漢字を2問、算数の基本的な計算問題を1問、ケアレスミスで落とした以外は完璧だった。
これは、私が教えることはほとんどないんじゃないかな。
これで1万円も貰うのは、ちょっと罪悪感がある。
「これ、全部灘浦や開明とかの過去問から出したんだけど。君、小5だよね」
「うん!でも、たまたまだと思うよ?」
「たまたまじゃ記述問題とかできないと思うけど……というか、字きれいだね」
「そ、そう?ありがと」
答案は、まるで私が書いたみたいに丁寧で整理されていた。まさか、名前の通り「見た目は子供、頭脳は大人」だったりして、ね。
「でも、これ私が教えることってないわよ?これだけできるなら、余裕じゃ……」
「でも、理科と社会が苦手なんだ。2教科じゃなく、4教科受験だと正直自信がないんだよ」
本当かなと思って簡単な問題を出すと、正答率は6割ってとこだった。「暗記物はちょっと分からない」というのは本当みたいだ。
「じゃあ、来週から理科と社会中心ってことでいい?」
「うん!しずくお姉ちゃん、よろしくね!」
しずくお姉ちゃん、か。何か不思議な感じだけど、悪い気はしない。胸がちょっとだけポカポカした気分だ。
チリンチリン、と店の入口から鈴の音が響いた。
何気なくそっちを見ると。
「あ、しずく!?やっぱりいた」
そこには佳代ちゃんがニコっと笑っていたんだ。
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