32: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/02/13(木) 13:50:15.64 ID:I5CNRGSPO
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「しずくお姉ちゃん、どうしたの?」
「あ、うん。何でもない」
コナン君が、不思議そうに訊いてきた。明日のことで頭がいっぱいになっていたらしい。
「……変なの。今日はちょこちょこ漢字間違ってるし」
「ごめんね。授業続けようか」
チリン、という鈴の音がすると、また佳代ちゃんが現れた。ニコリと笑って手を振っている。
「こんばんは、しずくちゃん、コナン君」
「あ、佳代お姉ちゃん!!今日はいつも以上にご機嫌だね」
「うんっ!明日、しずくちゃんの家に行くんだ」
……そのことは言わないでほしいのだけど。いかに相手が子供とはいえ、万が一がある。
「ええっ、いいなあ。僕も行っていい?」
「え……だーめ。呼ばれてるのは私だけだもん。ね?しずくちゃん」
「あ、うん。そうだね」
そう、邪魔者は要らない。お兄ちゃんすら、明日は要らない。
ふと見ると、コナン君が涙目になっている。
「そんな……お姉ちゃんも、僕のこと邪魔者扱いするんだ」
「えっ……そんなつもりはなかったんだけど、ごめんね?ねえ、しずくちゃん。コナン君も呼んじゃ、ダメかな」
「ちょっとそれは……」
もう一度彼を見ると、決壊寸前だ。店内の視線もこっちに向いている。
「しずくちゃん、彼も連れていったらどう?お母さん、忙しいらしいし」
香苗さんまで参戦してきた。これは……断りきれない。
「分かりました。……じゃあ、コナン君。明日13時に、桜新町の駅前。大丈夫?」
「あ、うんっ!!ありがとう、しずくお姉ちゃん!!」
全く厄介なことになった。でも、きっと大丈夫だ。
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