39: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/02/14(金) 01:35:41.92 ID:sBflQ0MNO
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「しずくちゃんのお兄ちゃん、遅いねえ……」
佳代ちゃんが心配そうに呟いた。1時間ほど他愛のない話をしてたけど、引っ張るのにも限界がある。
「うん、そうだね……ちょっと連絡してみるね」
私はスマホを弄るふりをした。2人は向かい側だから、私が何をやっているかは見えない。
「……少し別の用事があるって。30分ほどしたら帰ってくるみたい」
「そっかあ……じゃあ、もう少しだね」
佳代ちゃんがコーヒーカップを煽った。やっと飲みきったみたいだ。
「コーヒー、おかわりいる?」
「うん!お願い」
私は空になったカップを持って、ネスプレッソを操作する。……今度は大丈夫だ。やり遂げてみせ……
「手伝おうか?」
「……え」
心配そうな顔のコナン君が、またキッチンにいた。
「お姉ちゃん、調子悪いんじゃない?前から思ってたけど」
「え……そんなことないわ。気のせいだからあっちに」
「ケアレスミス。最近多いよね?で、さっきの襖。お姉ちゃんらしくない」
ふざけないで!と叫びたい衝動を、私はすんでの所でこらえた。
……確かに、ちょっと変だ。普段なら、私は絶対にあんなヘマはしない。
私の顔から血が一斉に引いていくのが分かった。どうして、そんな。今まではそんなこと、全くなかったのに。
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