お兄ちゃん、一緒にバカになろ?
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42: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/02/14(金) 09:47:55.29 ID:dezdEdQvO
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「しずくちゃんっ!!しずくちゃんっ!!」

目を開けると、泣き顔の佳代ちゃんがいた。コナン君も心配そうに見下ろしている。

「……ここは」

「しずくちゃんの部屋。コナン君がここまで運んでくれたの」

「……そう」

頭が酷く混乱している。まさか、私にも「痴呆薬」の効果が?

それを思うと、目に涙が一気に溢れた。

そんなはずはないという想いと、自分はこれからどうなってしまうのだろうという想い。
そして、お兄ちゃんへの罪の意識。……それらがない交ぜになって、胸が詰まった。

「う、ううっ……」

「ど、どうしたのっ!?辛いなら、救急車を……」

「要らないっ!!!帰ってよっっっ!!!」

とにかく、一人にして欲しかった。お兄ちゃんが帰るまで、とにかくただひたすら泣きたかった。

「しずくちゃん……!!」

「佳代お姉ちゃん、帰ろう?きっと、しずくお姉ちゃん良くなるよ」

コナン君に手を引かれ、佳代ちゃんは泣きながら部屋を出ていった。


嘘だ。こんなの絶対に嘘だ。そもそも、少し漢字を間違えてたり、襖少し閉め忘れていただけじゃない。
誰にでもあることだ。きっと、ただ私は疲れていただけなんだ。
「痴呆薬」を少し舐めていたこととの因果関係だって、ただの考えすぎに違いない。きっとそうだ。


だけど、そんな私の楽観的な推測が正しいという保証もない。自分が健康であると証明するため、病院を受診する?
健康ならいい。でも、もし万が一異常が見付かったなら……その可能性に、私は心底怯えた。




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