【安価】女探偵「奇々怪々な事件ならおまかせあれ」
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75: ◆VewnKbCuMWTD[saga]
2020/03/06(金) 12:01:26.28 ID:YlOeNfVAO
ソレと目が合った瞬間、光では知覚できなかったその形貌が鮮明に浮かび上がった。
少女を模った被膜の内側に蠢く、おぞましい異形の姿。
驚愕に見開かれた奈月の瞳を、生気が抜け落ちた虚ろな瞳が見つめていた。
精巧に作られたそのレンズの奥にある、ギョロギョロとした目玉と目が合う。
気付かれている。こちらが向こうの正体に気付いたことに。
奈月(なんで、悟られないようにしてたのに――!?)
ドッペル「なぜ気付かれた?」
奈月「ッ!?」
少女は隣に立っていた男を肘で突き飛ばすと、脇目も振らずにそのまま路地裏に駆けていった。
奈月(逃げる!?)
奈月「このっ……!」バッ!
考えるより先に、奈月の脚は動いていた。
相手は明らかに人間ではない。むやみに後を追うことは相当の危険が伴う。
だが、人間に擬態できる化け物など、ここで逃がせば次も見つけられるという保証もない。
逃がさない。探偵として、力を持つ者としての矜持が、奈月を突き動かした。
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