[咲-Saki-][安価]京太郎「世界に男が」咲「京ちゃん一人? その1」[R18]
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風見猫
◆3vs82J3Ikc
[saga]
2020/03/06(金) 21:42:31.80 ID:ixrUmtXU0
[4月1週目]
松実玄の実家は奈良で旅館をやっている。
母を早くに亡くし、近年父も失った玄は姉と手を携えて仲居やスタッフの力を借りて若女将の見習い中。
幸いというべきか父へ出ていた補助金で高校の卒業まではどうにか回していくめどは立っている。
だからこの高校時代が玄にとっての最後のわがままの期間でもある。
そのわがままの一環が旧友の和との再会であり、同時に今回の鹿児島訪問の理由――『最も胸の大きい高校生雀士石戸霞のおもちを生で見る』ことであった。
その二つがほぼ同価値で並ぶあたりに玄の残念さが垣間見える。
とある幼馴染に『おもち狂い』と評されるのは伊達ではない。
あとひっそりと隠れた願望として『あやかって自分のおもちも大きくならないかな』という験担ぎが含まれていた。
通常と隠すべき部分が明らかに間違っているが、それが松実玄という人間なので仕方がない。
そんなこんなで鹿児島に降り立った玄であったが、駅を出て一人の人間を目に入れた瞬間に頭の中にあったすべての事柄が吹っ飛んだ。
不破筑衝動のままに小走りに金髪の少年に駆け寄り、頬を赤くして両手で男の子特有のごつごつとした手を包んで潤みがちな目で身長差から見上げて懇願に近い調子で頼み込む。
「あ、あの、この辺のこと案内してくれませんか!?」
何の考えもなく話しかけてしまったため玄の内心は大荒れである。自分の軽率な行動は不審者と思われても仕方がなく、やり直したい気持ちで満たされ体温がぐんぐんと上がっていく。
(わ、私初対面のしかも男の人に何やってるの!? こんなんじゃ完全にナンパなのです! し、、しかも手を握っちゃうなんてはしたないこと……あわわ、嫌われちゃう)
一方で京太郎はといえばどうして彼女が鹿児島のしかも駅近辺のお土産屋にいるのかについては目を見張ったものの、冷静さを取り戻すのは早かった。
そして余談ではあるが手を握るためにかがんだ玄の服の隙間から見える谷間に、少々でれていた。
「えっと、松実玄さんですよね? 俺もこっちに来て短いんで一緒に探索って形ならお付き合いしますけど」
「あ、あわわ。どうして私の名前知ってるの!?」
「あー、俺最近まで長野にいたんですよ。そこで和――原村和から小学校の時からの知り合いの話を聞きまして」
正確にはこの世界では和とまともに話していないのでばれたらと冷や汗ものだが、嘘は言っていないので京太郎は自分にセーフだと言い訳する。
「ふわぁ。和ちゃん……私のこと覚えていてくれていたんだ」
旧友が自分のことを忘れずに話してくれている、それも見ただけで区別がつくぐらいに……そんな微妙な勘違いも交じって玄の中で思いが形作られていく。
(世界で立った一人の男の人が和ちゃんと知り合いで私を知ってて、しかも全然関係ない鹿児島で会っちゃって、いきなり変な声掛けしちゃったのにこんなに優しくしてくれるなんて……こんなの運命だよぉ)
元々思い込みも情も強いタイプの玄が砂漠で砂金を探し出すレベルの奇跡に遭遇すれば、のぼせ上がるのも無理はなかった。
「それじゃあ、そろそろ行きましょうか。あ、名乗り忘れてましたね。俺、須賀京太郎って言います」
「よ、よろしくお願いしますのです。京太郎くん」
名前を呼ぶだけで玄の頬は赤らみ、勇気を出して京太郎の片腕を抱え込むように胸を押し当てて指の先を合わせる。
(おねーちゃんほど立派じゃないけど、少しはアピールになるかなぁ? うう、恥ずかしいけど頑張らなきゃ。でも心臓のドキドキ聞こえちゃったらどうしよう)
暴走はするくせにおしとやかさもある玄の顔はゆだって湯気が出そうになりながら、懸命なアピールに必死だった。
そして京太郎に対してはこれがかなり効果的であった。
(玄さん近い、やわっこい。これデートか? デートなのか?)
傍から見れば初々しいカップルの姿に、周囲の女性から妬みと憎悪の視線が降り注いでいたのだが自分のことでいっぱいいっぱいな二人はそんなことにはまったく気づく様子もなかった。
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