夢見りあむ「You may meet 〜夢見ガチな雌オナホ〜」
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6: ◆OBrG.Nd2vU[sage saga]
2020/03/07(土) 17:51:35.32 ID:vCcKqtCP0


 りあむとそういう関係になったのは些細な一言がきっかけだった。

「彼女なら誰がプロデュースしても売れたよ」

 プロデューサー同士の飲み会で同僚が発した一言が俺の心を突き刺した。

 これは悪意から発せられた発言ではない。あくまで俺が担当するトップアイドル速水奏の才能を褒める話題の中に含まれた台詞を部分的に抜き出したに過ぎない。

 まあ、実際問題として速水奏は俺が担当しなくても売れていただろう。奏に限らず他の担当アイドルたちも同様だ。

 それなのにみんな揃って、俺のおかげだと言う。眩しすぎる笑顔を向けてくる。その輝きが俺の精神を灼くのだとも知らずに……。

 彼女たちは俺のことを優しい人だと言う。自分を表に出さない臆病者なだけだ。

 彼女たちは俺が思いやりのある人だと言う。他人の顔色を伺って、上手く立ち回っているだけだ。

 彼女たちの清らかさを見ていると、嫌でも自分の薄汚さを意識してしまう。自分を純粋に慕ってくれている彼女たちの想いを、そんな風にしか受け取れない俺自身がまた俺を灼く。精神は焦げ付き真っ黒になりつつある。こんな状態でよくアイドルのプロデュースができるものだ。

 とはいえ、自分に折り合いを付けて生きているのは俺だけじゃないとも思う。みんな何かしら抱えて生きているはずだ。純粋に見えるアイドルたちもおそらくそうだろう。

 だから魔が差すのも俺だけじゃない。



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