佐藤心「湘南の海っぺりで青姦とか、キツいぞ☆」【R18】
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4: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/03/22(日) 22:59:48.67 ID:m++wvuJxo

※03

「……夏の湘南の波打ち際で、人が居ない場所なんて、あったんだなぁ」
「ふふん、ムード、あるだろっ☆」

 国道の平塚から、少し外れたところにクルマを付けさせる。
 ざわざわと打ち寄せる波音を聞きながら、昼と比べて控えめになった潮の匂いに抱かれながら、
 ごつごつとした磯というか岩肌というか、まぁ海水浴には向かなさそうな感じの地面を、
 プロデューサーの手を引っ張って、転ばないように気をつけて進んだ。

「ビーチで遊びたい連中は、湘南まで来たら、大磯か茅ヶ崎に行くよ。
 わざわざこっちに来ない。そんでもって、釣り場でもないみたい。だから、誰も来ないんだ」
「地元民みたいなことを……」

 海風は、黄昏どきなせいか、凪になってる。

 静かだった。
 クルマの行き交う音も、砂浜の騒ぎも、聞こえているけど、ぜんぶ別世界のように遠い。

「湘南の海と夕陽を、はぁとと二人じめだぞっ☆ なんかコメントは?」
「……ありがとうな。俺、すごい贅沢、してるよ。
 ファンに知られたら、血涙で太平洋が染まりそうだ」

 海面が夕焼けで赤赤と燃えているせいか、プロデューサーは大げさなたとえを吐く。
 そのあと、自分で言ってておかしくなったのか、ケラケラと軽い笑いを立てていた。

 ちったぁ元気になったような気もする。

 ……元気になったフリをさせてる気もする。

 プロデューサーってば、見た目や振る舞いによらず、ちょっと情に厚いところがあるから。
 もしかして、本当は元気が出てなくても、はぁとに義理立てして、空元気とか虚勢はったりして。

 はぁと、プロデューサーに向かってまた手をのばす。
 海に向いてたプロデューサーの肩を、こっちに捻じ曲げる。

「……じゃあ、こっちは元気になったか☆ 溜まってんだろ?
 なにせ朝っぱらから、艶めかしいビキニはぁと、いちばん近くで見せつけられてたからなぁ〜?」

 しなだれかかって、さすって、ぎゅってくっついて。
 空と海に浮かされたのは、はぁとのほうが早かったかな。

 ……いやぁ、めんどくせぇ飛び越えて痴女だわ。
 まぁ、でも、そんぐらい荒療治やってもいいだろ。

「言わないプロデューサーが悪いんだぞー☆」

 そのくせ、『もう言ってくれなくても、まぁいいぞ』の気持ちも込めて、
 はぁとはプロデューサーの口をふさぐ。
 いやん、はぁともプロデューサーも、ちょっとカサついてるわぁ。

 ……そうだな。言ってくれなくても良い。
 プロデューサーが昔の感傷を引きずったまんまでもいいって思ってるはぁとがいる。
 そういうオトコでもいいじゃないかって。

 そんな未練がましいプロデューサーのココロなら、
 はぁとの姿を刻む甲斐があるもの。深く、ふかぁく。
 いい思いもつらい思いも、過ぎ去れば思い出すしか、ない。

 夕焼け見るたび思い出せ。はぁとのスウィーティーぶちまけて、
 プロデューサーの夏の黄昏、はぁとがすっかり生温かく濡らしちまうから。



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