521: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/04/26(日) 20:37:47.25 ID:HdGjBJqV0
…
「…」
車の後部座席で、絵里は黙り込んでいる。
もう外は真っ暗で、街灯や店舗の看板の他に光は無い。
既に閉まって、人気のない何かの店の前に車を停めると、私は言った。
「ここからは自分で帰りなさい」
「はい…」
「良いかね、これまでのことは絶対に言ってはいけない」
「はい」
私は、懐から銃を抜いた。
「ひっ」
「これが何だか、分かるかね」
「ピストル、です…」
「ただのピストルじゃない。『警察の』ピストルだ」
「え…」
ぽかんとこちらを見る絵里に、私は低い声で言った。
「…警察に言おうなんて思わないことだ。警察は、私の味方なんだよ。……どこからでも、君を見ているからね」
銃を仕舞い、ドアを指す。
「!」
絵里はドアを開けると、車を飛び降りた。そのまま、逃げるように走り去っていった。
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