976: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/05/11(月) 19:15:47.76 ID:h3sMFQ6n0
「…」
革の手枷と足枷が、未汐の四肢を拘束する。腕と腿も、革のベルトで縛った。最後に黒い目隠しをすると、彼女の身体を床に転がした。
「明日、また来るよ。それまでここでじっとしていなさい」
そう言い残すと、私は地下室を出た。未汐は一言も発すること無く、じっと床に横たわっていた。
…
家に帰ると、パソコンを起動した。ソフトを立ち上げると、地下室に横たわる未汐の映像が表示される。長らく忘れていたが、別荘に張り巡らせた監視カメラが今になって役に立った。
盗聴器の音量を最大にして、今度は別のパソコンで、警視庁の捜査データにアクセスする。無論、不正など何もない、極めて正当な行為だ。
「さて、去年の強盗殺人事件は…」
事件の詳細、操作状況、容疑者一覧…
情報を繰る私の耳に、未汐の吐息が聞こえてくる。
”……ぅ…すぅ…”
容疑者に挙がっているのは2人。しかし、どう見ても片方は外れだ。もう片方は、名前も顔も所在も割れている。近所の監視カメラに映っていたのだ。何より、こいつには前科がある。ここまで分かっていて、逮捕に踏み切れないのは…
”…っ、ふぅ……”
少し、迷う。手を下すのは簡単だが、後が面倒そうだ。一人の少女のために、ここまでするべきだろうか…?
”…っ、はっ、はぁっ”
「…」
苦しげな声に、視線を移す。床に横たわる未汐の身体が、小さく震えている。
流石に解放したほうが良いかな? 彼女の覚悟を、今更疑うことはないだろう。そう思いながら画面を見ていると、未汐の身体が一瞬、強張った。と思うや、その尻の下に、さあっと水溜りが広がっていった。
”はぁっ…あぁっ……あぁ…”
悩ましげに息を吐き、失禁する未汐。それを見ながら私は、彼女のためにこれからの人生を賭ける覚悟を決めた。
…
浴室で身体を洗い、出てきた未汐。上は着ていた服のままだが、下は穿いておらず、代わりに黒革と金属でできた貞操帯を付けていた。
冷蔵庫に、一週間は保つ量の食料、飲料水を入れると、私は言った。
「後ろの蓋は、簡単に外せるようになっている。前は網目になっているから、おしっこはそのまましなさい」
留め金に小さな南京錠を付け、鍵をかける。その鍵をポケットに仕舞うと、更に説明する。
「犯人を捕まえたら、ここに連れてくるとしよう。それまで、ここを出ないことだ」
「はい」
「食べ物や飲み物は、冷蔵庫に入れておいた。だが、なくなったらそれまでだ。犯人を捕まえたときしか私は戻らない。それまでに君が勝手にここを出たら、約束は無しだ」
「はい」
「それから…飲み物には、少々『混ぜもの』をしてある。約束を果たした時…君からの『お礼』が、より良いものになるようにね」
「はい」
「では、行ってくるよ」
「お願いします…!」
未汐に見送られながら、私は地下室を後にした。
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