336: ◆DLsVqu3F.A[saga]
2020/04/25(土) 16:49:58.60 ID:28NhyLq30
〜ある日〜
ありす「こんにちわー」
杏「入って…………あれ………今日は、敏嗣は………?」
ありす「委員会で来れないって。明日はちゃんと来るよ」
杏「そう…………」ショボン………
ありす「……………」
〜
ドゥン! ドゥドゥン! ドゥドゥドゥドゥ、カキーーーン!
ドカーン!
ゲームセット!
杏「…………負けた…………」
ありす「勝ったー!」
杏「…………おやつにする」
ありす「うん!」
〜
杏「…………」ボリボリ……
ありす「………ねえ、杏ちゃん」
杏「ん………なに………」
ありす「………どう、最近人間恐怖症は………?」
杏「…………実はその話、そろそろ学校に行こうと思っている」
ありす「お、良いねー!」
杏「お母さんにはもう話した………心配もされたけど、ありすと敏嗣が守ってくれるって言ってくれたから…………」
ありす「うん、守るよ。………ごめんね、最初は気付いてあげられなくて」
杏「ううん、それはもう良い。発信できなかった私が悪い。今度またいじめられたら、即報告する」
ありす「そうすれば良いよ。………ところで杏ちゃんさ」
杏「ん………?」
ありす「お兄ちゃんの事好き?」
杏「………………」
杏「…………分からない。好きってことが、分からない」
ありす「…………そうなんだ………」
杏「…………もし好きでも、私は釣り合わない。もうとっくのとうに彼女がいるはず。………彼女が、いるはず………」
ありす「…………多分だけどさ………杏ちゃんはお兄ちゃんの事が好きなんだよ」
杏「そう…………なのか…………?」
ありす「うん。明日はさ………ウチに来なよ。それで、自分の気持ちを確かめてみたら良いよ」
杏「確かめる……………?」
ありす「そう。確かめるの………♡」………ィィィィイイイン…………!
杏「確か、める………」ポー………
ありす「…………ふふっ…………♡」
杏「………………敏嗣…………」
ありす「杏ちゃん。おやつ食べ終わったら、もう一戦やろうか♡」
杏「……………」ポー………
ありす「杏ちゃーん?」
杏「っ…………すまない…………ボーっとしてた…………」
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