大崎甘奈「キャッチャー・イン・ザ・バスルーム」
↓ 1- 覧 板 20
15: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2020/04/18(土) 02:24:13.19 ID:chvlB2Ff0
………………。
……ん?
何か物音がしている。目を開ける。電気は消したハズなのに、まぶたを閉じても肌色が明るい
「んっ…………」
ああ、甘奈がトイレで起きたのか。そうか……トイレ? 待て、ちょっと待てってこれは、ちょ
「ふぅ…………」
喉の奥を絞るような声が聞こえた。ユニットバスのカーテンの向こう、甘奈が用を足している。便器に勢いよく水が当たって、水が良く出るような音が聞こえた。思わず口元に手を当てた。何も口に出してはいけないような気がした。これはダメだ、ダメだという思考に、脳のリソースがどんどん食われていく。
水の流れる音がする、水の当たる音がする。甘奈の吐息も聞こえる。ただ俺は、一切声を出さないように、口を必死で抑えるしか出来なかった
気がつけば水の音は消え、代わりにトイレットペーパーをからからと取りだしているものに変わった。俺はずっと動くことが出来なかった
流す音と布が擦れる音が続いた。終わったのか、と安心するのもつかの間
「起きてる?」
と、薄いカーテンの向こうから、尋ねられた。俺は口を押さえたままだった。
50Res/53.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20