大崎甘奈「キャッチャー・イン・ザ・バスルーム」
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3: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2020/04/15(水) 02:20:33.55 ID:ywegwfSc0

もう上がったのか、こんな時間じゃシャワーだけしか浴びれないだろう。湯船に浸かってもいいのに、身体は冷えるだろうから、十分に暖まってからでいいだろうに。

バスルームのドアが開く。彼女の長い赤毛はまだしっとりとしていた。ひょっこりと、顔だけ出して俺を見る

「……ごめんプロデューサーさん、パジャマ取ってくれないかな?」

少し赤くなった頬をしていた。俺はベッドの上に二つある内、一つだけ手にとって彼女に持って行く。ガウンタイプのパジャマだった。なるべく肌を見ないように、目を伏せながらバスルームへ歩く。

「ありがと」

受け取るやいなや、顔を引っ込めた。ドアが開いたままだったので締めてやった。

バスルームから座っていた椅子に戻ろうとする、ところでパジャマが減ったベッドが目に入った。枕が二つ、布団が一つ、マットレスも一つ。いわゆる、ダブルルーム。

このビジネスホテルではここしか空いてなかったとはいえ、探せばここ以外にもホテルはあるだろうに。30分前までの自分がいかに慌てていたのか分かる。今からでも遅くないから近場を探すべきだ。

スイートルームだろうとラブホテルの一人使用だろうがなりふり構っていられない。担当アイドルと一つのベッドで一夜を明かすわけにはいかないだろう

スマホの画面をタップする。しかし、手の温度と湿り気で画面へ結露のように水滴が付き、うまく指を感知してくれない。スラックスで拭ったが、水滴が広がるだけでまるきり意味はなかった

そうこうしている内に、再びバスルームのドアが開く。ガウンに身を包み、俺の担当アイドル――大崎甘奈が、ベッド近くまで歩んできた

「……次、いいよ。プロデューサーさん」

「……ああ」

ゆっくり休んでくれ、と甘奈を横目にバスルームへ向かう。自分の分のガウンは忘れずバスルームへ持ち込んだ。ユニットバスのカーテンは濡れていた。触るとひんやりしていた。




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