【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われる様です【AA不使用】2
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508: ◆6QF2c0WenUEY[saga]
2020/06/21(日) 21:15:04.78 ID:LuHol2Vk0





豪奢な部屋の中。一人椅子に座り、本を読む男がいた
名をシュヴァルツ。エーデルワイスの首魁にして聖杯戦争の立役者

「出てこいよ幽霊。オレに用なんだろ?」
「けっ、つれねえなあ。それが数十年来の付き合いである俺に対する態度かぁ?」

ふわり。暗闇から抜け出す様に、小柄な少女が表れる
少女……招福はけらけらと笑いながら、シュヴァルツの読んでいる本を取り上げて

「そぅら、ようく見るんだなあ。お前の大親友のご尊顔だぜ?ひゃっひゃっひゃ」
「何が親友だよ、馬鹿馬鹿しい。くたばったって聞いたのにのうのうと戻ってきやがって」
「こっちの台詞だなあそりゃ。……今まで、何人犠牲にしてきた」
「……フ」

招福からの、直球な質問
おどけた表情は消え、何の感情も映さない機械然とした無機質な問い掛け
……沈黙が流れる。シュヴァルツは口元を歪め、馬鹿にしきった様な顔で笑っていた


「犠牲?オレが彼女と添い遂げる為に必要な行為をそんな酷い言葉で表すのか?」

「……そうかい。なら俺からは何も言えねえな」

再びの沈黙。これ以上の言葉は要らないと態度で語るシュヴァルツに何か思う所があったのか
招福は暗闇に消えていく。


“忘れるなよ。お前らの野望に付き合わされた連中の事をな”
「ハッ、とっとと失せろよ。亡霊が」


落ちた本をゴミ箱に放り投げ、新たな本を棚から引き抜く
そのタイトルは……“星の王子様”





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