【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われる様です【AA不使用】2
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606: ◆6QF2c0WenUEY[saga]
2020/08/02(日) 20:29:14.49 ID:Jz4NUtEI0





「…………ガ」



慈悲の斬撃が身体を裂く。凄烈な様で柔らかな一撃は、真っ二つにその身を別つ

痛みはなく、流血もない。セイバーの持つ無峰の聖剣は、寸分も違わずヴィオレとシュヴァルツを分離してみせた

飛び散る血飛沫は透明で。キラキラと空に、花弁のように反射する

それは、あの時の。そうだ、あれは確かに──



「いた、んだ……」
「いたんだ。確かにそこにいたんだ!話したんだ。一言でも、いや、もっと少ないかもしれないけれど……」

「それでも、オレは確かに会ったんだ。貴女に、天使に───!」




「気持ちがわからねえとは言わねえ。けれどよお、手前の恋なら手前で叶えるべきだろう」
「子孫共々巻き込むのはダメだろ?そんな情けねえ男に、天使なんか振り向かねえよ!ひゃっひゃひゃひゃ!」

「……クソッタレ。テメェかよ」
「よう。泣きっ面見に来たぜ。……あばよ」

招福の声は届いたのか、倒れ伏す男は苦々しげに顔を歪め
しかし、それもほんの数秒。瞬きの間に、その姿は虚空へと消え去っていた



「……終わった、のか」

「ああ。ま、片思いの末路なんか面白くも何ともねえよ。……お疲れだったな。ルシフェル」






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