月岡恋鐘「長崎で逆レ●プが人気? そんなわけ無かよー」
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26: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/04/19(日) 23:52:34.88 ID:gtMoMWxlo

※26

 そうして俺は、恋鐘が泊まる部屋の前に立っている。
 ロケ班の人数を収められる宿泊施設が一つ二つしかない田舎だと、宿が同じでも怪しまれにくい。
 あとは向かっているところさえ見られないよう気をつければいい。

 その宿は宿泊客を呼び出す呼び鈴がなくて、代わりにレストランで使いそうな手振鈴があった。
 メッセージで伝えたとおり、3回チリチリ、チリチリ、チリチリ……と鳴らすと、

「その鈴、なんか洋食屋みたいね、プロデューサー」
「俺も同感だ、恋鐘」

 微かに開かれた扉から、恋鐘の瞳。
 念のためもう一度辺りを見回してから、素早く身体を滑り入れ、扉を締める。

「待たせてごめんな、恋鐘」
「待つのも楽しかよ。ぜったい来てほしゅーて、ぜったい来てくれる相手なら」

 恋鐘は、湯上がりの匂いと、白地に紫の花柄を散らした浴衣と、
 絹の――信州紬かもしれない――薄紅のストールをまとっている。
 いつもリボンのひとつ結びにしているロングヘアは、きょうはアップでまとめていた。

「んふふ〜♪ 色っぽかろ〜? 目が、そう言ってるばい」

 恋鐘はストールをひらひらさせて、デコルテやうなじをチラチラさせながら笑った。
 その肌は薄紅が色移りしたように淡く紅潮していた。

「そうだな。今の恋鐘を、ほかの人には見せたくない、独り占めしたいって思ってしまうぐらい」

 ほかの人に見せたくない。
 それは、素人ならともかく、俺や恋鐘にとっては、存在意義を揺るがす禁句で、

「プロデューサー失格たい♪」

 きっとそれゆえに、恋鐘は喜んでくれるんだろう。
 無碍なセリフと裏腹に、声音はふわりと上機嫌。

「山が夜けん、寒かろーと思って羽織っとったけど、なーんか暑くなってきたばい……♥」

 それならもっと温めてやろうと、布団で肩をくっつけてぴったり座る。
 肩を抱く。頬と頬がくっつくそうな距離。恋鐘の、匂い。

「ごめん。会える時間、少なくなってて」

 セックスはできるとはいえ、俺が恋鐘と話したり顔を合わせて過ごす時間は、
 アンティーカでの活動がメインだった頃と比べると、さすがに減ってしまっている。

「やぁん♥ すぐそばでそがん不意打ちにしんみりされると、きゅんきゅんするばい♪
 プロデューサーも、オトコの色気ばにじみ出てくるお年頃かー?」

 恋鐘は茶化してくるが、たぶん、少なくなってる……少なくなってると感じているから、
 昼間に『つれないけん、さみしいわぁ』とかこぼしていたんだと思う。

「……でも、おちんぽさんは、しんみりとは程遠いお点前のようで……♪」

 ……たぶん、そうだと思う……その、はず……。


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